小中高の学生の自殺が過去最多と今日のニュースに出てまいりました。
また女性の自殺者も目立って増えてきたそうです。
新型コロナウイルス禍で学校が長期休校したことや、外出自粛により家族で過ごす時間が増えた影響で学業や進路、家族の不和などに悩む人が増加したと見られるとの見解でした。
確かにこのところ、明るいニュースより心が暗くなるニュースばかりですし、政府ではどうでもよいだろう!というような話題ばかりで、世の中が重い空気に包まれてしまったようにも感じます。
しかし、折角神様からいただいた命を、そんなに簡単に絶ってしまっては勿体ないですよね。
今は暗くても、将来は明るくなるだろうし、きっと生きていて良かったと思える日が必ず来ると信じます。
ふと、明石家さんまさんがいつも仰っておられる「生きているだけでまるもうけ」という言葉を思い出しました。このような言葉が出てくるのは、きっと壮絶な経験をされたからこそと、恐れながら拝察いたしました。でも、今や笑いの王様です。
そう!!生きているだけでまるもうけなのですよね。
この言葉は、禅宗の教えであることはご存知でしょうか?
調べてみましたら、ある僧侶と武士との間でのエピソードがありました。
僧侶は武士に「今、現に生きている事こそ全て。それ以外に何を求めるのだ」という事を諭されたそうです。現代流に言い換えれば「生きているだけでまるもうけ」になるというわけです。
人間は多くの煩悩を持ち備えています。だからこそ苦しみ恥じては悩むのですが、私はそれだからこそ人間であり、それぞれの持ち味が出てくるのではないかなぁ~と感じています。
人間であれば誰もが、楽しいときも、辛いときも、痛みを感じるときもあります。
でも、生きてさえいれば、生きてさえいればきっと良かった!!!と思える日が必ず来ます。
東日本大震災からちょうど10年、不本意に命を亡くされた方々のことを思い、生きている幸せを感じてほしいと願います。
改めて命の重さを考えるニュースでした。
久保田 泰子