『徳』を積む方法とは?

相手のラッキーを一緒に喜んであげること。

 

人から「こんなラッキーなことがあったよ」という話を聞いたときに、聞いた側の人間には「2つの反応」があります。
一つは嫉妬したり、妬んだりすること。もう一つは「よかったね」と一緒になって喜び、祝福してあげられること。

 

お釈迦さまは「随喜功徳」という教えを残されています。

「随喜」とは、「心の底から喜ぶ」「心の底から嬉しいと思う」こと。
「功徳」とは、徳を積むこと(善行を重ねること)です。
人の喜びや幸せを一緒に喜んであげるだけで、自分が徳を積むことになるのです。
さらに、他人の幸せを「我がことのように喜ぶ」ようにすると、嫉妬心を克服することもできます。

 

例えば、行き当たりばったりの旅行をした時、思い通りにならないことや、予定外のことも往々に出てきます。
しかし、よき仲間たちとであれば、かえって、「こんな素敵な景色を見た」「こんな面白いことがあった」と誰も文句を言わないですし、面白い体験ができたと肯定的にとらえます。
「よき仲間」との旅行は「よかったね」と喜びあうことの連続です。
すると、それだけで「徳」を積むのですから、こんなに素晴らしい事はありません。

 

そう考えると「良い旅」とは、どこへ行くかではなく「誰と行くか」によって決まります。
「人生」も旅と一緒ですから、「喜びあえる人間関係(よき仲間)に囲まれて人生を歩んでいける」ならば、淡々と過ぎる普通の日常であっても、充分に幸せを感じることができます。

 

 

このところは、コロナのワクチンの件で世間がざわついていますが、少し視点を変えて、よき仲間と話すことによって幸せを感じて頂ければと思います。

 

おかげさまで私は、よき仲間に恵まれ、よき仲間に助けて頂き、困ったときにはいつも誰かが手を差し伸べてくださいます。
改めて、よき仲間に恵まれた人生に、与えてくださった目に見えない神様に心から感謝する次第です。

 

 

久保田 泰子