毎年6月7月には嵐がやってまいります。
台風の時よりも風雨が強いのでは??といつも思いますが、今年も例年のごとくやってまいりました。
今回は熊本・福岡を中心に中部地方から関東と広範囲に多大な爪痕を残し、数日にわたり長引いています。
ニュースを見るたび、自分が被災したときはどうするのだろう?と思うと、胸が苦しく重たくなり、恐ろしくて「立ち上がることができない!どうしょう!!」と不安に陥る自分の姿が見えてきました。
しかし、あの泥だらけになった床を一生懸命、泥をかき出されているお姿の映像を拝見しているうちに、心から尊敬の念が湧き出てまいりました。
小さなことに右往左往している自分を恥ずかしく思い、一杯の勇気を頂いたのと同時に今ここにいる自分が如何に幸せであるかと再認識いたしました。
年齢がバレてしまいますが、私の記憶では小学3年生の時に甚大な被害をもたらした、第二室戸台風がやってきました。
いつになく、大阪市内も川が氾濫し床下・床上浸水になり水の怖さを初めて経験した記憶がよみがえります。
当時は現代のように、丈夫なサッシではなく、ガラス戸の外に木材で作られた雨戸があり、雨戸を閉めたその上から板を×にして釘を打ち付けたり、台風が来るといえば、男たちがこぞって台風の襲来にそなえていたものです。
ろうそくの灯の中、家族が寄り添いながら、いまかいまかと台風が過ぎ去っていくのを待っていたものでした。
今は防音、遮断にも優れているシャッターなるものもあり、如何に日本の建築が進化したのだろうと感心致します。
しかし、土砂崩れの現場や、橋が流されていく様子を見ていますと、自然の力は偉大で驚異で何者も対抗ができないことを都度痛感致します。
これだけ色々なものが改善され進化している現代社会になっても、どうして回避ができないのだろうと思ってしまいます。
今年はコロナウィルスの件もあり、避難されておられる皆様には、二重に心労を重ねておられます。
どうか、被災された皆さまが少しでも早く、元の生活に戻っていただけるよう、せめて健康でいて頂きたいと切に願うばかりです。
ほんの少しでも被災された皆様に寄り添えれるような事があれば、微力ながらお役に立てればと考えています。
久保田 泰子