8月は広島の原爆記念日、長崎原爆記念日、終戦記念日と戦争を思う機会が多くございます。
昔の日本人気質は?現代は??とふと思いました。
昔は右向け!と言われれば右を向き、左向け!と言われれば左を向いていたように思います。そのためにとは言わないまでも、多くの尊い命がなくなり、強い悲しみの中にいました。忍耐力や奥ゆかしさ、そして高潔であったような印象です。
どこからでも情報が取り入れる事ができるようになった現代では、個人個人が判断をして、ダメなものはダメと言える状況の中にあり、それはそれで素晴らしいことではあるのですが、行き過ぎる行動や言動が殺伐とした世の中に引き込んでしまっているように感じます。
何かあれば人を非難し、民間警察なるものが現れ、思いやりや優しさが息をひそめている。
つい最近では、安楽死の件が話題になっていました。
何が正しいのか分かりません。ですが、もし自分だったら??と思うと、とても辛くて、双方攻める気持ちなど微塵もでてまいりません。
一生懸命患者様のことを思い、自分の命を削って治療を行ってくださっているお医者様や看護師さんたち。感謝の念があって当然のことですのに、未だにバスに乗せてもらえない。子供が学校で省きにされるなど、昔の日本人の気質を思うと、どうなっちゃったのだろう?
誰もコロナにかかりたくなくて注意をしていても罹患してしまった方を非難し、この世の中、上げ足の取り合いをしているように見えてきて、とても悲しい気持ちに陥ります。
昔のようにまで行かなくても、思いやりを持って、他人を思える義理人情に厚い。
今の時代こそ日本人が元来持っている気質を取り戻してほしいと切に願います。
久保田 泰子