夏至

6月21日は二十四節気の一つ「夏至」。

 

日本では、一年で最も昼が長くなる日です。
夏に向かう時季でもあり、暑さに耐えることにちなんだ食べ物を取る風習があるそうです。

 

その中で「夏至に冬瓜(トウガン。トウガとも)を食べるとよい」という情報があります。
「冬瓜」なのになぜ、夏に食べるのでしょうか。

 

因みに、冬至には「かぼちゃ」を食べる風習は比較的有名ですね。
冬瓜の原産地はインドや東南アジアで、熱帯や亜熱帯地方で盛んに栽培され、夏の重要な野菜の一つとされてきました。
冬瓜には水分が多く含まれており、果実に体を冷やす効果があるため、夏ならではの熱中症や夏バテを防ぐ効果が期待できるからとの事でした。
(冬の瓜と書きますので、夏の野菜とは思ってなくて、恥ずかしながら間違って認識していました。)

 

昔から、『旬の食べ物は体によい』と言われるように、キュウリやトマト、ナスなどの夏野菜、アジ、アユ、イワシといった旬の魚を食べるのもよいようです。
その他、疲労回復効果のある梅干し、体の中の水分代謝をよくする働きのあるアズキ、水分が多く体温を下げる作用のあるスイカも効果的といわれます。

 

昔の人たちの知恵には、いつも感心いたします。

 

夏至は長い昼、短い夜となります。
過ごし方のひとつとして、近年、世界的に広がりを見せているのが『キャンドルナイト』だそうです。
夏至の日は夜の訪れが遅いため、照明を消し、ろうそくの光でゆったりとした時間を過ごしながら、節電する運動の一つです。

 

こうしたことをきっかけに、耳にするコロナの情報から離れて、静かに自分自身や環境について見つめ直し、ゆったりとした時間を過ごして心を癒してみるのも良いなぁ~と思いました。

 

 

久保田 泰子